ピアノ池とは
藤白公園内にある通称「ピアノ池」は、千里ニュータウンとともに作られた池で、沈砂池として機能してきました。
また洪水調節機能として、すぐ西側を流れる藤白台第1水路からの水を、増水時には取り入れ、逆に水路の水位が下がると、池から水を出す仕組みになっていました。
このような構造のため、長年かけて砂が堆積し、底が浅くなり、ヒメガマが繁茂したり、増水時にしか水が入らない仕組みになっていたために溜まった泥などから悪臭が放たれるようになりました。
ピアノ池の環境をよくするために
そこでまず、悪臭の解決策として、常時ピアノ池内に水路からパイプを通して水を引き込み、水を循環させるようにしました。
またヒメガマについては、穂がはじけて胞子がそこら中に飛散し、近隣住個の洗濯物や網戸に付着したりするような事態をもたらすことから、刈り取ることを考えました。
しかしながらむやみやたらに刈り取ってしまっては、今度はピアノ池に生息する生物たちの隠れ場所がなくなって、生息できなくなるなど、生態系に様々な影響を及ぼしかねません。
そこでヒメガマの飛散量を減らしつつ、生態系を保持できるよう、適量を考えながら、ヒメガマを刈り取っていくことにしました。
これが2002年からはじまった「ヒメガマ刈り取り大作戦」です。

繁茂したヒメガマ |
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刈り取り後のヒメガマ
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ヒメガマ刈り取り大作戦
2002年からはじめて現在に至るまで毎年6月の末ごろに行っています。
2004年2月に「ピアノ池の環境をよくする会」を立ち上げるまでは、地元の自治会である一藤会、北千里地区公民館、環境NPO、吹田市緑化公園室などの団体が協力して実施してきました。
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普段は立入禁止のピアノ池ですが、この時には誰に気兼ねすることもなく堂々と池に入ることができるのです。 |
2002年の第1回目は午前中2時間、午後から1時間半と刈り取りの作業を行いました。
胴長を着用して池の中に入り、ヒメガマで鎌で刈り取り、それをボートとカヌーで陸に搬送し、陸地で刈り取られたがまを束ねるといった3つの作業に加えて、暑さのため水分補給が欠かせないので、お茶を配給する役割りなどを参加者で分担して行いました。
暑い中胴長を着用し、黙々と作業を行ったため本当にその時は疲れました。
第2回目の2003年以降は作業を午前中だけ行うようになりました。
特に、この2003年は前年のようなヒメガマの勢いは見られず、思ったよりも、短時間の作業で刈り取ることが出来ました。

このようにして刈り取ったヒメガマを陸まで運びます。
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泳ぎは苦手ですが・・・
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作業終了後の記念撮影
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「ピアノ池の環境をよくする会」の立ち上げ
2004年2月11日、北千里地区公民館にて「ピアノ池の環境をよくする会」の設立総会を行いました。
会は、地元自治会、環境NPO、吹田市緑化公園室のメンバーで構成されています。ちなみに同会の会長は、私、木村裕です。
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設立総会の様子 |
生き物ウォッチング
2004年、2005年には、「ピアノ池の環境をよくする会」主催でヒメガマ刈り取り大作戦と合わせて、ピアノ池にどのような生き物が生息しているのか、人々に知ってもらおうと、観察会「生き物ウォッチング」を行いました。
この時には地元の藤白台小学校の子どもたちも大勢参加し、日頃接することのできない、ピアノ池にいる魚、カメ、ザリガニなどと触れ合うことができました。また、この観察会では、専門家によるピアノ池に生息する野鳥についての説明や、ブラックバスの解剖や2枚貝の説明なども行われました。
この04年と05年の2回の生き物ウォッチングで生態系が変化しつつあることが伺われました。
というのも、04年にはブルーギルやオオクチバスなどの外来種ではあるけれど多数魚やカメなどの生物が生息していましたが、05年の観察会では殆どそれらの魚は見られず、オタマジャクシが少しと、アメリカザリガニ、赤耳ガメ、などしか見られませんでした。
魚の数が減少したのか、どこかに隠れているのかはわかりませんが、少しずつ、池の様子も変わってきているようです。

ピアノ池で捕獲した魚たち |
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カモもピアノ池に生息しています
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このように、「ピアノ池の環境をよくする会」に関わりながら、少しずつ変わりつつあるピアノ池の自然環境を、人と生き物が共存できる環境として守っていきたいと考えています。 |